身延山久遠寺在院生のご案内
令和2年度 身延山久遠寺 在院生募集
【男子】
身延山久遠寺に寄宿し身延山大学・高等学校に通学しながら僧侶を志す学生・生徒を募集します。
宗祖棲神の霊地、身延山において朝夕給仕の僧道生活にいそしみ、信念の涵養及び学園生活において修学につとめ、行学二道に精進することを目的とします。法要出仕等の実践を通して僧侶として必要な法儀の基礎修得、また団体生活において、人との和の大切さを学ぶ場です。
資格:身延山大学・高校へ入学を許可された日蓮宗僧侶を志す男子。
期間:学校入学から卒業までの期間。最長で高校・大学を通じての7年間。
費用:授業料相当額全額身延山負担。食費・居住費は免除。
申込受付:随時
許可:入試日に合わせて面接し、通知する。
持参品:許可通知の時に通知。
*18歳以上の者には僧道林修了と同様の資格が与えられます。
*身延山大学編入生も在院生を希望可能となりました。
申込・問い合わせ先:身延山久遠寺 庶務部
【女子】
身延山久遠寺に寄宿し身延山大学に通学しながら僧侶を志す女子学生を募集します。
近代宗門では、女性信者による布教が盛んとなり、近年の女性進出の先駆け的役割を果たしたと言っても過言ではありません。加えて、将来の女性の役割は、一般社会の女性進出に伴い、宗門でもなお一層必要不可欠となることは言うまでもありません。寺庭婦人の活躍に加え、女性教師による布教宣揚は宗門の大きな力となることが期待されます。
資格:身延山大学へ入学を許可された日蓮宗僧侶を志す女子。
期間:学校入学から卒業までの期間(編入での入寮可)。最長4年間。
費用:授業料相当額全額身延山負担。食糧・居住費は免除。
申込受付:随時
許可:入試日に合わせて面接し、通知する。
持参品:許可通知の時に通知。
※18歳以上の者には僧道林修了と同様の資格が与えられます。
※身延山大学編入生も在院生を希望可能です。
申込・問い合わせ先:身延山久遠寺 庶務部
身延山久遠寺在院生の様子
大鐘の様子:朝5時(冬5時半)、夕方5時に撞かれる。その鐘の響きは一里四方にも聞こえると言われている。 本堂大太鼓:朝のお勤めや、身延山諸行事のなかで唱題に合わせ堂内に響き渡る大太鼓。 夜勤:平日に行われている、夜勤に出仕する在院生。 雅楽練習:3名の講師の元、雅楽の練習が月に2回行われる。実践として、身延山の法要の中で楽座が設けられる。 御廟参:毎月13日、祖師堂にて読誦会に出仕した後、日蓮大聖人の御廟所へ行脚が行われる。 開闢会大法要出仕:6月15日~17日に開闢会大法要が厳修された。大法要では法主猊下の侍者や、知道による法要の補佐、楽座係による雅楽の演奏等の活躍が見られた。それぞれ担当する役割は違えども、淡々と法要所作をこなし参拝者からも多くの評価を頂いた。 大奥随身生:法主猊下にお仕えし、侍者をする大奥随身生。 稚児係:御大会に出仕する、稚児の指導をしつつ補佐を行う稚児係。 楽座係:大法要入退堂の雅楽演奏のみならず、鐃鈸(にょうはち)を廻す楽座係。 法要係(知道):法要全体の様々な所作をこなす法要係(知道)。 昔流した涙と汗が今日の笑顔の糧となる:日蓮大聖人の御膝元、身延山久遠寺の本院寮における給仕と修行、そして身延山大学・高校における学問を通じて、僧侶としての心構え、学識、立ち振る舞いを習得し、大きく成長する姿を想像することが出来る。やがてこの新入生が身延山を巣立ち、日蓮宗門の未来を担う教師として活躍が期待されている。
身延山久遠寺在院生の学年別読経習得内容
1年目
真読 序品(退座一面)、方便品(十如是迄)、欲令衆、提婆品、寿量品、神力品、嘱累品、観音偈、咒陀羅、普賢咒、宝塔偈、円頓章
訓読 欲令衆、自我偈、神力品
☆現行の習熟度
上記における真読に関しては、中拍子にて読経は可能な状況に至る。但し木鉦は自分では打たない。
2年目
真読 上記のお経プラス、八の巻。(総要品)宝塔偈、円頓章。
訓読 上記のお経プラス提婆品(深達罪福相~)
☆現行の習熟度
真読に関しては、自身で木鉦を打ち(速い雨だれ)、1年目のお経は読経可能な状況に至る。八の巻に関しては、中拍子にて読経は可能(但し木鉦は打たない)。上記訓読に関してはカナ無しのお経本にて読経可能に至る。
3年目
真読 上記のお経プラス、一部経をカナ無し本で三分の二以上円滑に読める。
訓読 上記のお経プラス、提婆品(始めから)
☆現行の習熟度
真読に関しては、自身で中拍子を打ち、上要品並び陀羅尼品迄読経可能に至る。一部経はカナ無し本で、おおよそ円滑に読める状況。上記訓読に関してはカナ無しのお経本にて読経可能に至る。
4年目以降
真読 一部経を全てカナ無しで円滑に読める。木鉦を打って大衆を読ませることが出来るように努力する。
訓読 上記のお経プラス、方便品(十如是迄)
☆現行の習熟度
真読に関してはカナ無し本で一部経を円滑に読むことが可能な状況。
訓読に関してはカナ無しのお経本にて円滑に読経可能な状況。
6年目、7年目は、朝勤時の木番に着き、大衆にお経を読ませることが出来る。
個人差はあるが、総要品を中拍子にて読経可能な状況に至る。