月刊教報 みのぶ誌 2025年7月号

 こちらでは「みのぶ誌」掲載記事の一部をご覧いただけます。

祖山時報

伊豆法難会 2025年5月12日
 午後1時より棲神閣祖師堂に於いて、豊田布教部長導師のもと、池上庶務部長、松本共栄部長が副導師として列座し、在院生、僧道実修生が出仕して、伊豆法難会が執り行われた。
 伊豆法難会は、弘長元年(1261)日蓮聖人が伊豆に流された事跡を偲ぶ法会である。
 日蓮聖人は天変地異などによる苦しみから人々を救おうと『立正安国論』を鎌倉幕府に上呈し、浄土教を批判したことで、幕府は日蓮聖人を伊豆に流罪にした。相模灘の岩場「俎岩(まないたいわ)」に置き去りにされた日蓮聖人は地元の漁師、船守弥三郎により救われたと伝わる。この法難は、四大法難といわれる日蓮聖人が遭われた四つの大難の一つでもある。
 法要後には、町田英昭身延山布教師による法話が行われた。

日持上人顕彰会来山 2025年5月13日
 日持上人顕彰会の各聖が来山した。宗祖御聖日読誦会に参列の後、宝物館を拝観した。
 日持上人は日蓮聖人の直弟子六老僧の一人で、蓮華阿闍梨と称す。駿河国(静岡県)庵原郡松野の地に、領主松野六郎左衛門の第二子として生まれる。駿河国の天台寺院四十九院に学び、日興上人に導かれて日蓮聖人の弟子となる。永仁2年(1294)日蓮聖人の第13回忌法要を営んだ後、海外伝道を志し、蝦夷(北海道)に渡る。資料も発見され、大陸まで足跡をのばしたことは確実と思われる。

法華経要品読誦の会、法味言上 2025年5月15日
 法華経要品読誦の会、有志11師が来山して、午後零時半より本堂に於いて、法味を言上した。

宗祖御入山会 2025年5月17日
 午後1時より棲神閣祖師堂に於いて、浜島総務導師のもと、在院生、僧道実修生が出仕して、宗祖御入山会が執り行われた。
 宗祖御入山会は日蓮聖人が身延山に入られたことを記念する法会である。
 日蓮聖人は鎌倉幕府に対して『立正安国論』の献進と、龍口法難前後の諫暁、佐渡流罪を赦免された後の直諫をもって「三度の諫め」としている。鎌倉幕府に3回の諫暁をされるも受け入れられなかった日蓮聖人は「三度国をいさむるに用いずは、山林にまじわれ」という故事に倣い、領主波木井実長公の招きにより、文永11年(1274)5月17日に身延山に入られた。
 法要後には、川名義博身延山布教師による法話が行われた。

第一期信行道場修了・教師認証式 2025年5月19日
 朝勤後、棲神閣祖師堂に於いて、第一期信行道場修了式と教師認証式が執り行われた。尚、修了式と教師認証式で導師が入れ替わる変則的な式となった。
 信行道場化主の持田日勇法主猊下大導師のもと、道場主幹浜島総務、青山法務部長、長谷川財務部長、松本共栄部長、宗務院より川久保教務部長が列座し、信行道場修了式が執り行われた。
 法味を言上した後、化主猊下から修了証が授与され、道場生代表が謝辞を述べた。その後、化主猊下より訓諭を賜った。
 化主猊下退堂後、日蓮宗管長の大本山池上本門寺菅野日彰貫首が入堂し、教師認証式が開式となった。道場生代表による宣誓が行われ、菅野管長より新たに教師となった道場生に認証書や記念品が授与された。その後、菅野管長より訓辞を賜り、川久保教務部長が挨拶を述べ、閉式となった。

妙石坊本堂庫裡再建落慶式 2025年5月25日
 午前11時より妙石坊祖師堂に於いて、奥野本洋妙石坊住職導師のもと、妙石坊本堂庫裡再建落慶式が執り行われた。
 また、落慶式に先立ち、午前10時より、本堂御宝前開眼式が執り行われた。
 妙石坊は、学禅院日逢上人が江戸時代の文禄年間に創建した妙石庵が起源で、文久2年(1862)に妙石坊と改称された。境内に高座石があり、日蓮聖人がこの石上で説法したと伝わる。祖師堂の宮殿は、天文14年(1545)西之坊日祐上人、大蓮坊日守上人、大工池上縫殿允正重らが久遠寺へ寄進したもので、宝永5年(1708)に妙石坊に移される。また、平成3年(1991)には、身延町指定文化財となる。

第二期信行道場入場式 2025年5月27日
 午前10時より棲神閣祖師堂に於いて、信行道場化主の持田日勇法主猊下大導師のもと、道場主幹の浜島総務、豊田布教部長、青山法務部長、宗務院より川久保教務部長が列座して、第二期信行道場入場式が執り行われた。
 法味を言上した後、化主猊下より「これから35日の間に、皆さんが唱える御題目が未来永劫身延山にあり続け、その功徳が法華信徒を導き、救うことになる」と訓辞を賜った。川久保教務部長が挨拶を述べられた後、道場生代表による宣誓が行われ、閉式となった。
 道場生は6月30日までの35日間の修行に入った。

地下通路修繕工事完了 2025年6月4日
 仏殿納牌堂と釈迦殿新納牌堂をつなぐ地下通路の修繕工事が完了した。
 地下通路の一部に雨漏りが見られたため、この度の修繕工事となった。

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