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七面山別当より別当 望月 浄教
七面山大祭御礼(みのぶ誌2013年11月号より)
 9月18日、19日の両日、多くの御信者の皆様方に御登詣頂き、別当として初めての七面山大祭を奉行することが出来ました。当日は台風一過の晴天の中、内野日総法主猊下の御名代として井上瑞雄総務様がお登り下さり、また350名の皆様にご参列頂きました。御登詣頂きました皆様はもとより、七面山に思いを寄せて下さる皆様、法要に御出仕頂いた身延山内支院をはじめ七面山有縁の各聖、大祭を盛り上げて下さった万灯講の方々等、お世話になりました皆様方に衷心より御礼申し上げます。
 大祭の2日前、日本列島は台風18号の接近上陸によって大荒れの天候となり、全国各地に甚大な被害をもたらしました。思い起こされるのは、執事として七面山に山務しておりました2年前の9月、七面山を台風12号が襲い、山麓にて土砂崩れが発生し、麓までの道が寸断され、大変な被害となったことです。自然の猛威と人間の無力さをこれほど実感したことはありませんでした。
 今回も、大祭を控える時期に台風が接近し、事無きを祈るばかりでありましたが、大きな被害もなく、無事に大祭を迎えられたことは誠に有り難く、偏に七面大明神の御守護によるものと感謝する2日間でありました。
 登った者にしか分からない、信じた者にしか分からないのが七面山の信仰であります。七面山の険しい参道と同様に、私たちの人生も決して平坦ではありません。しかしその人生を自らの強い意志によって歩むより他に道はありません。どんな自然の猛威があろうとも、人生の困難があろうとも、七面大明神に守られているとの思いが、私たちに険しい道を切り開く力を与えて下さるのでしょう。今の自分が在り、命を頂いたとの思いが、心からの深い感謝と、信じる力に繋がるのでしょう。
 大祭の奉行、そしてお題目の功徳によってご威光益々輝く七面大明神の御守護が、皆様のもとに注がれますことを心よりご祈念申し上げ、御礼のご挨拶と致します。

※参籠のお問合せ
 七面山敬慎院
 電話 0556−45−2551