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光明照世間
七面山別当より別当 望月 成浩
泥に咲く蓮華(みのぶ誌2017年5月号より)
 蓮華は泥の中にもかかわらず、泥に染まることなく見事な花を咲かせます。この花を見た古代インドの人々は輝くような真っ白い花を咲かせる蓮に魅せられたものと思われます。世間が汚れようとも、蓮華のように染まらない毅然とした人間になりたいと願ったのでしょう。
 ところで、「断迷開悟」という仏教語がありますが、これは、迷いを断ちてさとりを開くことを意味します。私たちはそれぞれに悩みを抱えて生きております。その悩みを避けないで、正面から真摯に向きあうとき、いつしかその悩みを克服する糸口が見えてくるものです。言いかえれば、悩みとは、蓮華が成長するための養分の泥ではないでしょうか。「泥の中の蓮華」とは、汚れや乱れの多いこの世にあっても、なお他者への思いやりに基づく行動をとり続けることであり、その尊い菩薩道を象徴的に表現したものなのです。さらに泥中から伸びる蓮華の姿は、自己中心的な考えから、やがては地球全体の環境のことをも考えられるようになる、まさに人が成長する姿を表わしています。
 さて、時代の大きな変化を感じる今日、あらためて七面大明神にご守護を頂けるのは、法華経の教えの通り、目の前の困難を人のせいにせずに、自ら乗り越えていこうとする生き方であります。まさに、七面大明神に導かれ蓮華に自己を重ね合わせ参詣されることを願っております。
合掌

※参籠修行・お開帳・各種祈願回向・本願人制度等のお問合わせ
   七面山敬慎院
   電話 0556−45−2551