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七面山別当より別当 内野 光智
御山の護持(みのぶ誌2022年10月号より)
 異例の早さで明けた梅雨は何だったのか。各地に大雨が降り被害が多発しており、被災をされた方々に心よりお見舞い申し上げる次第でございます。
 当山でも強い雨が降りますと雨水が土を削りながら山道を流れるので、職員が補修をしながら上り下りをしますが、頻繁に訪れる低気圧に整備が追い付かず登詣される方々にご不便をお掛けしていることもあるかと恐縮に存じております。
 落着かない天候が多い中で心配なのは山道のみならず、4月より着工した浄化槽新設工事もその一つでありますが、施工業者の皆さんが作業に精励して下さり順調に作業工程が進み、9月半ば全作業工程完了の後、試運転を重ね何も問題がなければ9月末日引き渡しということになりましたこと、ご理解ご協力を賜りました皆様にこの場をお借りして甚深なる感謝とご報告を申し上げます。
 敬慎院で使用する水の全ては、北側に急斜面をしばらく下った所にある水源からポンプアップをして賄っておりますが、毎日毎日24時間フル稼働してくれているポンプから少し疲れたような音が聞こえるようになり、壊れてからポンプを発注し交換となっては水を使用できなくなり、せっかくの浄化槽も機能不全となるため、雪が降る季節が来る前に交換することと致しました。傾斜地ですので関係業者の方達には安全な作業を宜しくお願い致します。
 そんなこんなと打ち合わせや段取りを組んでいると吹く風に多少秋の気配が交ざり、9月18・19日、七面山にとって最も大事な大祭を迎え、身延山久遠寺浜島典彦共栄部長様が導師をお務め下さり、七面大明神を篤く恋慕される多くの御信徒の皆様と盛大裡に大祭法要を営むことができましたこと深く感謝申し上げる次第でございます。
 「閑かなる処に在って其の心を修摂し安住して動ぜざること須弥山の如くせよ」とのお釈迦様のお言葉の如く、いつでも心の修養ができる、日常を振り返り平常心を取り戻すことができる御山の護持に努め、七面大明神に御給仕しようと大祭にて改めて思った別当であります。