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七面山別当より
別当 佐々木 延雄
七面山に給仕の誠を尽くす(みのぶ誌2026年10月号より)
七面山本社におきましては、参道の36丁晴雲坊、23丁中適坊、13丁肝心坊、2丁目神力坊は、大家と店子の関係にあり、切っても切っても切れない深いあいだがらであります。
先般、令和8年6月13日、晴雲坊内鈴木千重子刀自が、行年101歳で逝去されました。約半世紀以上晴雲坊様を、先代上人と共々守って護寺されて来られました。
多くの七面山信徒を心より、愛され、励まし、接待し、よき信仰の先達の女性でありました。
3人の子供を育て、2人が僧侶となり、ひとみさんと晴雲坊を守られて来られました。晩年は、視力が落ちましたが、朝夕のお勤めは欠かさず、大きな声で、御経と御題目を木鉦に合わせて唱える姿が思い出されます。
千重子刀自は、身延山久遠寺先代92世内野日総猊下と同じ年と云う事で、内野法主様内野法主様と、私達に自慢げに話をされる事が、印象に残っております。内野法主が遷化されました事は、ひとみさんはお母さんには伝えなかったと、聞いております。
テレビ朝日で放映されました、ポツンと一軒家で、晴雲坊様が取り上げられ、千重子刀自とひとみさんが取材を受けられました。素の親子の関係が、多くのテレビを見ている方の心を感動させた映像であったと思います。私も、しっかりと見ていました。お2人の何気ない会話の中に信仰の深さを教えて頂きました。
放送後、全国の七面山信徒の方々より、見たよ見たよのたくさんの電話をもらったと千重子刀自のお顔が思い出されます。
千重子刀自は、6月12日、急に体調が悪くなり、急きょ、晴雲坊を後にし、白糸教会を拝し、中富病院に緊急入院、翌日13日に安詳として逝去されました。
信仰の生き方を示された、瑞曜院晴雲日重大姉霊位に対しまして、尽々の謝意を表わし、長きに亘っての教導に報いるべく精進することを約束し、追善を祈る一人であります。合掌