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七面山別当より
別当 小松 祐嗣
七面家族(みのぶ誌2026年4月号より)
みのぶ誌4月号が皆様のお手元に届く頃、私は七面山別当職3年間の任期満了を迎え、武井坊に戻っておることとなります。25歳より七面山に勤務させていただいた頃から変わらず参拝を続けて下さる御信者様。また任期中新しく出会うことができました御信者様。本当に大勢の皆様に支えられて、この3年間を過ごさせていただきました。ご助力賜りました皆様方にはこの誌面をお借りして御礼申し上げます。
私が初めて七面山に勤務した当時の別当は4月1日の朝の訓示の際、一同に対し「七面家族」という表現をしました。その頃のお山は、僧俗合わせて30名以上の大所帯であり、ローテーションを組みながらの勤務ですが、10名以上の人間が常駐しておりました。当然毎日通勤できるわけではありませんので、24時間を大勢の人間と共に過ごさなければなりません。すると、人間ですのでイライラが溜まって、共に過ごす仲間を嫌ってしまったり、または御信者様に対して悪態をついてしまう人間も出てきます。だから職場でありながらも、お山を自分の家だと思い、お互いを家族と思い過ごすことが大切なのです。もちろん修行の場でもありますから、それ相応に自戒が必要ですが、自分を追い込むことも、仲間を責めることも慎み、常に心にゆとりを持つことが大切でもあるのです。
1月中頃の夜中、俄に水源のポンプが停止し、原稿執筆中の現在も復旧できず七面山は断水中です。機械の事に関しては業者に頼るしかありませんが、実はここからが七面家族の力が試される時。夜中に山を駆け下り水源ラインの水抜きに始まり、少ない水でのやりくりや、トイレの詰まりを除去する方法を試行錯誤する日々。今時の若者でしたら、こんな場所は嫌だと匙を投げそうですが、不思議と皆笑顔で過ごしております。
第二の我が家である七面山。ここで培った家族の強い想いこそが、これからの七面山を支える大きな力となる事でしょう。