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七面山別当より別当 内野 光智
春より浄化槽着工(みのぶ誌2022年1月号より)
 七面山山上より謹んで新春のお慶びを申し上げます。
 昨年はコロナウイルスの影響や廃棄物撤去など様々な面で皆様にご心配ご迷惑をお掛け致しました。
 皆様が何の心配もなく御修行に勤しみ七面大明神に面奉できるよう、職員一同一心に努めてまいりますので、本年も宜しくお願い申し上げます。
 令和3年10月28日(木)、山梨県並びに身延町の職員の方々が廃棄物投棄現場の検査を行い、きれいに撤去され今後立ち入り検査の必要がないことの通達を受けましたこと、この場をお借りしお知らせさせていただくと共に、改善計画作成の指導、投棄汚泥を処理場に運搬する際の立会いをいただいたり、撤去の途中経過の確認に敬慎院までお越し下さるなど、山梨県・身延町職員の方々には大変お世話になり深く感謝申し上げる次第でございます。
 また、当誌にて「浄化槽新設報恩事業寄付のお願い」を掲載していただき、多くの方に関心を御寄せいただいておりますことありがたく、本来であればもっと早く多くの方にお知らせしたいところでありました。しかし、浄化槽から生じる汚泥を今までのように境内地に留め置くことができず、どのように汚泥を麓まで下ろすのかということが大きな問題点となり、ヘリコプターで運搬するには費用が大きくかかり、麓に浄化槽を設置し配管パイプで汚泥を流し下ろす計画は、許可申請から着工までの歳月がかかり既存の浄化槽の機能が維持できないこと等、利点・欠点を踏まえ試案をめぐらし施工方法の決定に時間を要しておりました。
 この度は、山の上に浄化槽を設置、汚泥を脱水する装置を併設し、容量を小さくした汚泥を特殊な容器に詰めて索道架線にて麓に運ぶ方法に決定致しました。
 現在、令和4年春の着工に向け準備を急ピッチで進めており、この事業が御山の更なる環境改善と自然保護に繋がることを願い、ご理解ご協力の程お願い申し上げます。