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七面山別当より別当 望月 浄教
七面山に登るということ(みのぶ誌2015年7月号より)
 七面山に御参詣を頂く御信徒の皆様は、参道50丁の大変な道程を自分の足で歩くという、本当に有難い御修行をなさって下さっております。そしてその中には、ご高齢の方、小さなお子様といった、決してハツラツと登っては来れない方や、また遠く北海道、九州等、多くの交通費や宿泊費を使っていらして下さる方もいらっしゃいます。
 そういった大変な思いをして七面大明神の前に額づき、手を合わせ、七面大明神の御開帳を受け、御祈願、御回向されることは、まさに必死の覚悟をもってのことだと推察致します。口には出せないこと、悩んで答えが出ない、そういった、今生きている普段の生活の中で、どうしようもない問題に直面して、なんとか七面大明神のお力に助けを求め、結果を求めて登ってこられるのだと思っております。
 さて、ここ何年かで七面山に青年僧が、祖師堂、御廟所とお参りし、七面山へ月参りであったり、思い立ってであったりと様々な形で登詣御修行して下さるようになりました。また山務員も遠くから通う者も増え、七面山に目を向けて来られる姿は、本当に有難く、頼もしく思っております。
 今はまだ若さ故に、御信徒の方々がどれほど苦しんで、どれほど必死の思いで御参詣いただいているかわからないかもしれません。ですが、自らが行をして苦しい思いをして七面大明神に額づく姿は、5年先、10年先、20年先の御信徒の為の先達となって下さることと信じております。なぜなら、自分が苦しい思いや大変な目に遭い、もうだめだと思った時にこそお題目、七面大明神を信じる心が増すからです。信じる心が増し、法華経の功徳、七面大明神の御威光が今の世はもとより、次の世代、またその次の世代と広がってゆくことを祈念しております。
九拝

※参籠修行・お開帳・各種祈願回向・本願人制度等のお問合せ
   七面山敬慎院
   電話 0556−45−2551