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七面山別当より別当 長谷川 寛清
七面山大祭への覚悟(みのぶ誌2011年9月号より)
 3月11日の東日本大震災の勃発より、この6ヶ月の間、本殿にて毎日被災者の方々の身心健全と被災地の復興を七面大明神に祈念して参りました。また、物故者の諸精霊のご回向を勤めて参りました。これまでも七面大明神が生きる力を与えた登詣者は数限りがありません。殊に被災者でありながら、ご自身が家族を亡くし、家を流されても、七面山にご登詣された方がいらっしゃいました。夕勤を終え、外陣を振り向くと、七面大明神への思いに涙を流されているそのお姿を拝し、私達はこれほどの信仰を持っているだろうかと、挨拶が出来なくなるほど心を打たれたこともありました。
 この苦難の時代に、七面大明神がさらにお力を増さなければ、ひたむきな思いのご信徒の方々に申し訳が立ちません。山務員一同、ご信徒の方々と共に、信仰への自らの覚悟を七面大明神にお伝えし七面大明神ご本体に、新たに大きなお力をもって生まれ変わって頂くのが、年に一度の七面山大祭であると信じております。
 七面山に六老僧の日朗上人と南部実長公が登詣され、一之池にて七面大明神をお祀りしたのが9月19日であります。七面大明神のご威光に信徒の崇拝が集まり、18日の夕勤から19日にかけて、700年に亘り七面山大祭が行われてきました。
 七面山は登詣すれば、必ず答えが出る山であると、ある経営者の方が教えて下さいました。悩めば悩むほど、救って下さると伝えて下さった篤信者もいらっしゃいます。今年の七面山大祭は、今後の私達の生き方を決める大きな転機であると思います。一人でも多くの信徒の方が大祭にご登詣され、この時代を生き抜く力を七面大明神より与えて頂けるよう願っております。

※大祭・参籠のお問い合わせ
 七面山敬慎院
 電話 0556−45−2551