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育恩の峰より
奥之院思親閣別当 下里 是龍
不言実行を柱とす(みのぶ誌2025年8月号より)

 厳しい暑さの中、奥之院思親閣に毎日大勢の参拝者が足を向けてくれている事に心から感謝申し上げます。
 育恩之峰祖師・日蓮聖人の御厨子修復事業も順調に進んでおります。今号より、先にご案内致しました様に奥之院思親閣に奉職されています山務員の皆さんの紹介をさせて頂きます。
 まず最初に思親閣執事の小倉健佑上人です。執事さんは身延町の隣町の富士川町出身で御自坊(お寺)は隆運寺です。実は師父上人の弟様の御自坊である本成寺様と私の自坊である本行坊とは大変縁深きものがあります。本行坊44世、下里是察上人の兄弟の子であった円成院日康上人が本成寺様に我々が生まれる前に入寺し、時を経て御縁を頂いた事に驚いています。
 執事さんは令和4年に日蓮宗大荒行堂に入行し、その時に尊神様龍神様より御縁を頂き思親閣に奉職する事となったそうです。その翌年に私も荒行堂を成満し思親閣の別当に就任が決まった時、小倉上人に執事の任を快諾して頂き現在に至っております。執事さんの座右の銘は「不言実行」だそうです。あれこれ言ったり理屈ではなく、やるべき事を実行し、周囲に対しても公言せずただ黙々と地道に一歩一歩進んで行きたいが為にこの言葉が好きだそうです。執事さんは正に「不言実行」を自身に採り入れ自分で決めた事は黙々と地道に歩を進め自身にとって苦手(困難)な事も、あれこれ言わずまずは実践してみる事を極力心がけています。その中で意外と自分にとって大切な事が隠されている事に気付く事もあるそうです。
 そんな頼れる小倉執事さんと1年と3か月を共にしいろいろな局面で助けられております。私の意見に必ずしも寄り添うのでなく時には厳しい意見も述べてくれるとても有難き存在です。只今、継続中の報恩事業も執事さんのサポートあっての今日を迎えられているのだなと実感しております。
 次回は望月俊徳会計を紹介します。

日々合掌