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育恩の峰より
奥之院思親閣別当 町田 英昭
平成の世を結ぶ(みのぶ誌2018年12月号より)

 早いもので、平成30年も残すところ一月となりました。誌友の皆様方には、如何お過ごしでしょうか。
 今年は、殊に自然災害が多い一年であった気がいたします。西日本大豪雨、相次ぐ台風被害、そして北海道地震等、多くの尊い人命が失われました。改めて、お亡くなりになりました方々のご冥福をお祈り申し上げると共に、被災地の一日も早い復興を、心より祈念いたします。
 ご承知の通り、明年4月の天皇陛下の御退位に伴い、来年5月には、新たな元号への改元が予定されますので、平成年間最後の年末年始となります。
 日本は、昭和末期より平成初頭に掛けて、好況期のバブル時代を過ごしました。その真っ只中、平成元年に、不肖は奥之院思親閣に3年間、職員として奉職いたしました。そして昨年、思親閣の代表である別当に就任し、平成期最後の別当として、再び奥之院に奉職いたしました。
 平成期の始まりと終わり、その時節を奥之院に在籍する偶然は、不肖には大きな仏縁と感じ、人生の至宝としています。
 誌友の皆様方にも、人生に於ける様々な宝物が有ると存じます。日蓮大聖人は「蔵の財よりも身の財。身の財より心の財第一なり」と御教示されました。まさに、人の存在価値は、財産でも地位でも無く、人に信頼され、頼られる人望であると存じます。
 年末年始は、一年を振り返り、新たな年に向けた、反省と準備の時期ですが、殊に本年は平成期の最後となりますので、平成の掉尾を飾り、新元号の黎明に向けた有終の美を飾るべく、皆様方の益々のご健勝とご活躍、更には修行精進を、遥か奥之院思親閣、育恩の峰よりお祈り申し上げます。