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育恩の峰より
奥之院思親閣別当 下里 是龍
別当就任2年目(みのぶ誌2025年5月号より)

 昨春、身延山山内がピンク色に染まる中、奥之院思親閣第55代別当に就任させて頂き何事もなく初年度を終える事ができました。これもひとえに皆様方のご理解ご協力があったからこそとここに感謝申し上げます。
 初年度に日蓮聖人・ご両親・六老僧の御厨子(住まわれるお家)が約200年の時を刻んでおりましたので思い切って修復を発願し、まずは日蓮聖人とご両親の御厨子、お衣の新調に着手させて頂きました。
 全国の孝厚き多くの皆様よりご支援を頂き順調に修復作業が進んでおります。私一人の力ではどうすることもできない事業ですが日蓮聖人をお慕いする皆様の篤いお気持ち本当に有難く嬉しく思っております。
 思親閣2年目の新緑を仰ぎ見ながら気持ち新たに日々参詣者の方々をお迎えし日蓮聖人にご給仕させて頂く所存であります。
 師父上人が「見る方向を間違えないで……」とよく言っておりました。見る方向とは我々はややもすると自分に有利な方(人)しか見なくなります。何故なら弱い自分(心)だからです。信念をしっかり持ちさえすれば何も怖くありません。例え自分一人になってもです。むしろその方がいろいろなしがらみから抜け出せ楽(生きやすい)になると思います。
 日蓮聖人もまた「難しき問答にも巧みにして、其の心に畏るる所なし」と仰られております。どんなに困難な事に面しても決しておくする事はありません。我々は日蓮聖人のお弟子なのですから……日蓮聖人のように強くは到底、生きられませんがいつか仏都で日蓮聖人とお会いできる時を楽しみに日々をお過ごし下さい。私は本当に楽しみなのです。そう思うと一日一日がとても愛おしく無駄に時間は使えないと思います。別当職2年目を悔いなく進めていこうと思います。
 次回からは山務員さんの紹介もしていこうと考えております。向後共、どうぞお力添えの程、宜しくお願い致します。

日々合掌