ohizamoto2512
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お膝元を歩く身延山久遠寺と並び、古来より法華経の聖地として崇められてきた霊峰がある。身延町に隣接する早川町に聳える七面山だ。この山は、永仁五年(一二九七)に日蓮聖人の高弟である日朗上人によって開山されて以来、多くの信者から篤い信仰を集めてきた。山頂には、法華経と身延山の守護神である七面大明神が祀られている。しかし、長きにわたり女人禁制の霊山とされていた。この伝統を打ち破り、女性信者にも登詣の道を開いたのが、徳川家康公の側室であった養珠院お万の方である。伝説では、七面山の麓にある「羽衣白糸の滝」で水垢離を行い、心身を清め登詣を果たした。「白糸の滝増田屋旅館」は「羽衣白糸の滝」での滝行が体験できる旅館として、全国各地から修行者が訪れている。また、七面山の表参道登山口から近い旅館であることから、登詣修行の玄関口として、さらには付近を流れる早川などでの渓流釣りを目的とした利用者など、日本各地からの多種多様な宿泊客を迎えている。本文読み上げ  増増田田屋屋旅旅館館

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