身延町の山間部に点在する過疎地域の一つ中山は、住民の多くが高齢者という現状に直面している。この地域の活性化の拠点として、今年オープンしたのが「カフェ森の中へ」だ。オーナーの塚田昭子(旧姓樋川)さんは、東京での公務員生活を経て、生まれ故郷の中山の豊かな自然への思いを募らせていった。公務員を退職し、森と人との共存、そして集落再生を目指す「株式会社森と生きる」を設立。その活動拠点として関係者や地元の人が交流・休憩できる場所の設置を計画。せっかくならたくさんの人に寄ってもらう場所にしようとカフェ開業へと予定を変更し、オープンに至った。カフェでは塚田さんがセレクトしたこだわりのスイーツやドリンクを提供。ランチには地元のマダムたちが栽培した珍しい西洋野菜などが惜しみなく使われている。回転率を重視する都会の飲食店とは異なり「カフェ森の中へ」は長居大歓迎という太っ腹な経営方針。木のぬくもりや大地の力を感じながら、ゆったりとした時間を過ごすことができるだろう。お膝元を歩く 本文読み上げカカフフェェ森森のの中中へへ
元のページ ../index.html#1