ohizamoto2509
1/2

身延町のブランド大豆である「あけぼの大豆」は、生育に時間が掛かり、また限られた地域でのみ栽培され市場に出回る数も少ないため「幻の大豆」との異名を持つ。通常の大豆と比べて粒の大きさが二倍近くにもなり、糖分含有量が多く甘みが強いのも特徴だ。幡野寛人さんは群馬県出身。大学卒業後に東京で就職するも、何気なく訪れた身延町に魅力を感じ、二十三歳で移住。以降、身延町の「地域おこし協力隊」第一号として三年間「あけぼの大豆」を使った地域活性化に取り組んだ。任期中に、「あけぼの大豆」には加熱によって甘みを持つ成分が含まれている点、また幡野さん自身がコーヒーを好んで飲んでいたことなどから、豆を焙煎して飲み物にするアイデアが閃いたという。二〇一七年から開発に取り組み、試行錯誤の末、翌二〇一八年に「ソイコティー」の販売を始めた。現在愛飲者は全国に広がっており、カフェインの入っていない体に優しい飲み物として、身延町の新しい名物になっている。roasteryお膝元を歩く本文読み上げ     SSOOYYCCOOTTEEAADDAAYYSS

元のページ  ../index.html#1

このブックを見る