お膝元を歩く昭和八年に創業して以来、地域住民から絶大な信頼を得ている「クリーニングもちづき」。身延山のお膝元という立地上、寺院からの依頼を受けることが多く、法衣の洗浄に直向きに打ち込む父の姿を見て業界に飛び込む決心をしたというのが三代目の望月永和さんだ。望月さんは二十代初めで単身上京し、クリーニング・しみ抜き等の技術を学び、今から二十五年ほど前に身延に戻った。法衣クリーニングは、水を一切使用せず油性の溶剤のみを用いた「ドライクリーニング」で行われる。この溶剤は排水として処分できず繰り返し使用されるため、汚れが蓄積されてしまう。通常は「ろ過」などを施して不純物を取り除くが、「クリーニングもちづき」では「蒸留」することで、より未使用に近く純度の高い溶剤に還元し、安全で清潔な洗浄が可能となった。現在「法衣クリーニングの専門家がいるお店」と銘打ち、父の遺志を受け継いだ高度なクリーニング技術を提供している。本文読み上げククリリーーニニンンググ ももちちづづきき
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