1. HOME >
  2. 七面山登詣案内TOP >
  3. 光明照世間 >
  4. バックナンバー >
バックナンバー
七面山別当より別当 長谷川 寛清
七面山の神々に好かれる唱題行(みのぶ誌2012年11月号より)
 七面大明神に思いを寄せて下さる方々のお陰様で、9月18日、19日の両日、別当として3度目の七面山大祭を奉行することがかないました。当日は平日の雨天にもかかわらず、内野日総法主猊下の御名代として、井上瑞雄総務様がお登り下さり、また、350名の皆様のご参列を賜りました。足元の悪い中、ご登詣頂いた方々に心より御礼申し上げます。殊に、女優の若村麻由美様には、毎年ご参拝頂いているご縁から、「身延鑑」の七面山登詣の一節を朗読して頂きました。雅楽の笙と太鼓を伴奏として、時に雄々しく、凛としたその語りは、外の風雨とも相まって、715年前の七面山開創の時を現出させたかのようで誠に感激致しました。井上総務様も渇水期に恵みの雨と仰って下さいましたが、雨天だからこそ、七面大明神のお力を肌で感じる忘れ得ない大切な大祭となりました。
 平成22年3月、別当として七面山に山務するにあたり、心から尊敬申し上げているご老僧から、激励のお手紙を頂きました。そこにはただ、「七面山の神々に好かれるように」との訓示がありました。またそれ以前に「人間は相手から頼まれたり、お手当をもらう訳でもないのに、微に入り細に入り、人の欠点を探しだし、悪口を言う必要があるだろうか」ともご指導を受けました。この2つの教えは、同じことを言っているのだと、最近やっと気がつきました。別当として、2年半を務めてもなお、常に自分を省みる大切な教えとなっています。
 今年も、11月30日より12月2日まで、第9回の七面山唱題行の集いを開催いたします。別当として3度目の唱題行の集いとなります。ご老僧の教えを肝に銘じ、参加者の皆様と共に、七面大明神、七面山ご守護の諸天善神に好いて頂けるような唱題行でありたいと願っています。七面山ならではの寒い時期ですが、皆様のご参加を心よりお待ちしております。

※唱題行の集いお問い合わせ
 七面山敬慎院
 電話 0556−45−2551