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育恩の峰より
奥之院思親閣別当 町田 英昭
天高く想いよ届け 青空に紙風船舞う(みのぶ誌2017年10月号より)

 錦秋の候をお迎えし、誌友の皆様方には、愈々ご健勝にてお過ごしの事と存じます。
 今月はご承知の通り、宗祖お会式の季節です。各ご寺院様では、日蓮大聖人の忍難慈勝のご生涯をお偲びして、種々の法要が営まれますが、身延山久遠寺では万灯行列が賑々しく門前町を練り歩き、纏が勇壮に舞います。
 さて奥之院思親閣では、8月19日の午後1時より、山頂から回向風船を空高く飛ばし、ご両親様を始め多くのご先祖様、お世話になった方々に、感謝のお気持ちをお届けする、回向バルーン法要を営みました。
 本年は、梅雨時期に纏まった雨が降らず、梅雨明けが報じられた頃より天候が崩れ始め、特に8月に入ってからは、戻り梅雨の天候が続きました。法要当日の前後日は雨が降る奥之院でしたが、諸天善神のご加護を頂き、当日は天候に恵まれ、また150余名が参列して盛大に営まれました。
 祖師堂正面にて法味を言上し、参列者に回向バルーンの意味、ご先祖様へのご供養の大切さ等に就いてお話をさせて頂き、参列者は、山頂北側展望台に会場を移して、郵送にてお申し込みされた分と併せて、それぞれが手にする色とりどりの、250余りの回向風船が、青空に吸い込まれ空高くに舞って行きました。
 参列された方から「日蓮聖人がご両親様を供養された山頂から、亡き両親に風船を通じて、想いを届けられて本当に良かった」と、涙ながらに語って下さったご婦人のお言葉が心に残りました。
 奥之院思親閣は、忍難慈勝のご生涯を送られた、日蓮大聖人の大孝、追孝の想いに満ち溢れました聖地です。明年8月にも、山頂より風船を飛ばす「回向バルーン法要」を奉行いたしますので、多くの皆様方のご参加をお待ちいたしております。

合掌